HANSを着けると危ないのか?
いや、無いよりはリスクは減ってます。そして、数々の新たらしいデバイスが誕生しています。
HANS装着してもクラッシュで負傷することが取りざたされていますが、HANSの役目としては『ケガさせない』以上に『死なせない』です。特に、オーガナイザーにとってはDeadとInjuryでは大きな違いがあります。
そもそも、『首が延びて死ぬのを防ぐ』ではなく、『首が延びて反作用で戻るときに元の位置に戻らないで死ぬのを防ぐ』です。絶対的な衝突でのエネルギー量は減りませんので『脳みそが動いて損傷するレベルのクラッシュはHANSでは防げない』と、あるシートベルトメーカーには言われました。
HANS,SIMPSON HYBRID以外に別なデバイスがあるのか?
と言えば、すでに何種類もあります。添付の最初の3枚の写真がここ数年出てきた次世代HANSです。また、今後もいろいろ出てくると思います。
しかし、FIAの公認があるのは、俗に言うHANSとSIMPSON HYBRIDのみ。規則上FIA公認のものと縛られるならば、今はHANSよりも開発が新しいSIMPSON HYBRIDだと私的には思います。
ちなみに、SFIでは、樹脂製デバイスにつき製造後5年が交換目安となっています。FIAでは、使用者への使用期限の規定はありません。