ラリーのロードブックには、そのラリー独特の個性が見られます
・来年のWRCを見込んで開催されたセントラリーラリー
写真でTC/START/FINISH/STOPが表記
ロードセクションでは都市高速の複雑さから表記が十分でなかったのかもしれません。
初めての開催エリアでしたので、多少の不具合はやむ無しでしょう。
・日本の国際格式の老舗、ラリー北海道
ロードセクションで必要不可欠な情報とミスコースの防止に配慮された表記。
海外からの参加者にも十分配慮されてます。
・参加しやすいオセアニアの Rally of Whangarei
Whangareiは人口5万人の小都市ゆえに、市街地もこじんまりとしていてロードセクションも比較的単純。
ロードセクションの移動のしやすさは参加者の負担が負担が減るので、日本からの参加者に易しいラリーの一つです。
・罠が潜むマレーシアラリー
プランテーション内にSSが設けられることから、SSは20Kmで100個を超えるコマ図があることも特徴でしたが、
それに勝るとも劣らないのが、シンガポールに隣接しているジョホールバルらしいロードセクション。
高速道路の入口でミスコースすると、シンガポールへ直行しシンガポール国境で拘束される罠が潜んでます。
その罠に掛からないように事前にコマ図をチェックしないといけないのですが、コマ図自体は極めて単純な表記。
ラリーのリタイヤはSSだけではないということを身に染みて感じた人も多数いるとのことです。
・世界のラリーの手本、バルムラリー
FIAがWRC規定に記載しているロードブックの元となっているのが、このチェコのバルムラリーの表記。
“WRCになれないWRC以上のラリー”として、40年以上の歴史を誇る東欧のラリーです。
コマ図は、もはや芸術のレベル。
美しさは、ロードブックの全ての記載におよびます。
ロードブックだけでなく、プログラムの作りもすばらしい。
FIAすらWRC以上と認めるチェコのバルムラリーは、ドキュメンテーションだけでも、その実力が垣間見れます。
日本もターマックラリーが主流となりましたので、
バルムラリーのような伝統と実績のあるターマックラリーを手本にする時期が来ているのではないでしょうか。