モータースポーツは危険なスポーツです

それゆえ、安全装備がいろいろと義務付けられています。

特に、シートベルト、ヘルメットは、アクシデントの際に身を守る極めて重要な装備品ですので、
JAFやFIAの規定で厳しく定められています。

しかし、FIA公認品はお値段もそれなりにすることから、世界中で不正規品が数多く出回っているのも事実です。

不正規品については、材質、形状、加工方法等が十分でなく、万が一の際に正しく機能しない場合があります。
特にシートベルトについては、アクシデントで大きなGが掛かった時の最後の砦となるものですので、不正規品の使用は生死にかかわる場合もあります。

そこで、今回、不正規品(偽物)の見分け方の一つを紹介します。

シートベルトフックの不正規品の見分け方は、
金具の材質や加工方法、ベルトの折り方等で判断する方法もありますが、
もっと簡単なところで見分けをつけることも出来ます。

アイボルトからフックが外れない様に割りピンを入れる穴がFIA公認品には必ずあります。

この小さな穴がないフックを使っているシートベルトは、FIA公認品ではありません。
すなわち、偽物もしくは粗悪品になります。

メーカーのロゴの書体や金具の材質や加工方法で判断する方法もよりも、
簡単に確実に判断する方法として、この小さな穴の有無で確認できます。

競技車検を行うオフィシャルの方に、知っておいてもらいたい知識の一つです。

より巧妙な偽物は多数ありますので、
偽物は万が一の際に極めて危ないという認識を持って、“怪しいものは買わない”が一番重要です。