高価な安全燃料タンクを装着していなくても、出走できるんじゃない!?
このような楽観視した持つ方々は、世界中にいます。
しかし、安全規定ですので、緩和策が取れず、どうにもならなかった事例もあります。
その一例としては、2017年2月3-4日に開催された中東ラリー選手権の開幕戦。
当初のスタートリストには、16台がエントリー。
1月31日に主催者から車検上の注意事項がコミニュケーションによって発表され、
そこには、FIA J項 appendix 253 の安全燃料タンクの規定を厳守することが明記。
翌日の車検で実際何か起こったのかは、定かではありませんが、5台のみLEG1のスタートリストに掲載されることに。
すなわち、11台が何らかの理由でスタートリストに掲載されませんでした。
また、条件付き出走のゼッケン4も、結局、出走できずで、2月3日にSS1をスタートしたのは4台のみでした。
2台、リタイヤが発生した結果、2台のみ完走の寂しい開幕戦でした。
2017年のFIAタイトルの地域選手権の開幕戦で、大量の車検落ちと不出走が生じたゆえ、
FIAは、安全規定にもかかわらず大幅な譲歩を行い、安全燃料タンク装着義務については1年間の猶予が設けられました。
真っ赤に規定が変更されました。
そして、2017年は移行期間との解釈で、ノーマル燃料タンクでの走行が許可されたのでした。
あれから3年。
WRCでは、もはや安全燃料タンク必須は当然で、その波はFIA地域選手権にも。
アジア・パシフィック選手権も、今やFIA公認安全燃料タンク必着との解釈です。
FIAの地域選手権を統括するJerome Toquetは、
『移行期間は終了した。そして、規則が昔に戻ることは無い』
と明言しています。
それゆえ、来年以降の国際格式のラリーへの対応を踏まえて、
11月5日(水)に弊社主催でFT3安全燃料タンク検討会を開催します。
2020 FT3安全燃料タンク 検討会 in 豊田
開催日時:11月5日(木)18時30分より、約2時間
場所:弊社豊田拠点 ※参加者には住所を個別に連絡いたします。
募集人数:10名まで
費用:無料 ただし 検討会終了後の懇親会(参加費別途)に参加願います。
申込みについては、下記よりお問合
当社での見解となりますので、実際のイベントにおけるFIAテクニカルデリゲードおよび主催者の判断と異なる部分もあると思います。
また、日本の法規への対応についても、当社での見解となりますのことをご理解ください。