車両製作の相談を受けるなかで、カットオフスイッチ(キルスイッチ)の選定もあります。

ラリー車両もFIA J項対応での製作となれば、カットオフスイッチは必須です。

もっとも安価なものとしては、メカニカルなターンオフ式カットオフスイッチになります。

ターンオフ式カットスイッチもFIAの規定がありますので、信用できるメーカー、代理店のものを装着ください。
電気接点の耐久性等がありますので、数年での定期交換が必要な部品です。

また、電磁リレー式も以前からありましたが、これもFIAの規定に合致しているものが必要です。

電磁リレー式に関しては、スパークノイズによる他の装備品への影響が懸念されます。
実例としては、自動消火器のコントローラーへの電磁ノイズ混流による誤作動が起ったことがあります。
写真のBRISEの電磁リレーは、フォーミュラーマシン等にも使われている信頼性高いリレーです。

また、最新のシステムとしては、マイナスアースと制御電流をカットする小型アイソレータースイッチとしてCARTEKのものがあります。

  

小型軽量のデバイスになりますが、これの装着にあたっては、車両側の電気回路の検証が必要になります。
MOTEC等のフルコンで、かつ、ECUへの独立した電気供給、もしくは、カット信号の入力が出来る車両にお薦めです。

カットオフスイッチは、FIA J項に定められている重要な安全装置の一つです。
価格等だけで、安易に決めることないようにお願いします。