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International Rally of Tsumagoi 参戦報告

嬬恋キャベツラリーチーム Rally of Tsumagoi 2-4 Feb. 2017 参戦報告

Feb. 2 on Friday

2月2日金曜日、早朝のコースレッキからイベントは始まる。強風で地吹雪舞い上がるも晴天に恵まれ、レッキは順調に進行する。今回のラリーコースの設営役も担う満好氏、レッキ中には嬬恋村の除雪隊にコース整備の指示を出す一幕もあり、地元出身ラリーストならではの一面ものぞかせる。

LEG1: SS1-SS5 on Friday

セレモニアルスタートは、ホテルグリーンプラザ軽井沢に設けられた「嬬恋・浅間高原ウィンターフェスティバル」会場で行われ、嬬恋村村長の熊川栄氏のフラッグで競技がスタート。LEG1はナイトステージを走行する5SS、路面の残雪が少なく、気温の低下によりアイスバーンと化す路面コンディション。キャベツランサーは競技用スタッドレスタイヤを装着。これが序盤から波乱の展開を招く。競技車両としては大柄なキャベツランサーはNitagawa Barakiで苦戦、SS1では小型軽量なゼッケン1 CUSCO RACING Vits(炭山/保井)に、SS4ではアイスバーン対策でスパイクタイヤを装着するゼッケン3 Chigira Motor Sport(千明/松本)にベストを奪われる。Panorama Rでタイム差を縮めるが上位2台に及ばず三番手でLEG1を終える。

LEG2: SS6-SS15 on Saturday

晴天のもと始まるLEG2。最初のステージ SS6 Panorama L (6.5km) でCUSCO RACING Vits(炭山/保井)に10秒の差をつけベストタイムでトップに躍り出る。その後は僅差の戦いでしのぎを削り、トップと2秒差でお昼のサービスに戻る。午後のループでは気温の上昇にともない路面コンディションが目まぐるしく変化する難しい状況の中で、SS10から3ステージ連続ベストをたたき出し、この日8ステージ中5SSでベストタイムを刻んだ結果、首位でLEG2を終える。

黒岩満好
「今日は順調に走ることができましたし、炭山選手を逆転できました。路面が自分の想定していたコンディションだったことが大きかったですね。午前中はアスファルトとアイスバーン、午後はシャーベット状態、夕方は再びアイスバーンと想定していました。セッティングや走らせ方がうまくはまり、クルマを横に向けてもしっかりとトラクションが掛かってくれました。特に今日最初のパノラマ(SS6)はフルアタックをかけることができ、良いタイムにつながったと思います。

LEG3: SS16-SS20 on Sunday

最終日、CUSCO RACING Vits(炭山/保井)に10秒のリードをもってスタートするLEG3。スタート直前に雪が降り始めるも、路面への積雪は期待できず。この日1本目のSS14 Aisainooka は滑りやすい路面に加えて先頭走行、リスクを抑えた走りに徹する。このSSで勝負をかけたのがCUSCO RACING Vits(炭山/保井)、10.3秒差をつけられ首位を明け渡す。その後もキャベツランサーが期待するほどの降雪はなく、CUSCO RACING Vits(炭山/保井)にじわじわと差を広げられる。午後のSS17 Omae Suzakaでベストを刻むもトップと順位が入れ替わることはなく、総合2位でフィニッシュ。

炭山裕矢
2日目のように天気が良くなって、路面コンディションが変わってしまうと、黒岩選手についていくことができませんでした。ですから、今日の1本目(SS14 Aisainooka 1)が勝負だと思っていました。
黒岩満好
アイスバーンになってしまうと、トラクションのかかりが逃げてしまったり、クルマのサイズも大きいので厳しいですね。

Rally Finish on Sunday

路面コンディションの悪化によりキャンセルとなるステージもあったが、大きなトラブルや著しい進行の遅延もなく、11,600人の観客(嬬恋村発表)を魅了した日本スーパーラリー開幕戦「International Rally of Tsumagoi」は終了。
表彰式では熊川村長から直々に総合2位の盾を授与され、次戦の「モントレー in 嬬恋」であらためて総合優勝を目指すことを表明する。

黒岩満好
楽しいラリーでした。去年はリタイアしていたので、全てのステージを走りきれたことが、まずは嬉しいですね。ここはコンディションがコロコロ変わるラリーです。もし昨日のようなコンディションが続いてくれたら、勝機もありましたが……。今日のような天候になってしまうとチャンスはありませんでしたね。それでも、このリザルトには120%満足しています。

Special thanks to all “Cabbage Green Supporters”


観客動員数:11,600人(嬬恋村発表)

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