ロールケージをはじめとする競技用部品・用品が装着されたラリー車両を
法規的に支障なく公道走行することは、次第に困難になっています。
特に、現在販売中の新車にASN公認、FIAJ項該当等のロールケージを装着すると
『運転手の前方視界を妨げる』と判断され、違法改造と判断される恐れがあります。
そこで、2020年1月に前方視界を妨げるロールケージ装着のラリー車両は、
運輸局での基準緩和認定を受けるようにJAFから公示されました。
第2編ラリー車両規定 第2章安全規定 第4条ロールケージに記載の手続きについて
この制度に関しては、多大な疑問がありますが、
ラリーに出場するためにはやらざるを得ない状況となっています。
すなわち、新車からラリーカーを製作した場合、
安全なロールケージを付けたければ、この煩わしい制度に従わなければなりません。
ラリーカーの使用者が下記の認定書を手に入れて、記載変更をする制度です。
80年代後半から00年代前半までのマル改のラリーカーを知っている方は、
陸運局での改造申請を思い出すと思いますが、
今回の基準緩和認定に関しては、運輸局への申請が必要ですので、一段と煩わしいです。
認定に至るまでのステップとしては、
1.ロールケージ製作先よりロールケージの公認書、もしくは、それに準ずる書面の発行
2.JAFにて基準緩和申請に伴う証明書の発行
3.運輸局にて基準緩和認定書の発行
4.所轄の陸運支局にて、車検証の記載変更
と4段階のステップが必要です。
運輸局での審査期間が30日必要ですので、上記の手続きにはおおよそ2カ月掛かります。
平日に会社を休んで、JAFならびに運輸局で慣れない申請をするのは、
手間が掛かりますし、お役所仕事ですので、書面の記載等についてのお約束に翻弄されるでしょう。
そこで、JAFへの申請ならびに運輸局への基準緩和認定の申請を当社で代行いたします。
JAFへの申請については、全国どこからでも対応可能です。
運輸局への基準緩和認定に関しては、関東運輸局管内がメインとなりますが、
交通費等の諸経費を負担いただければ、他の管轄でも対応可能です。
J項でロールケージを製作するマニュファクチャラーの方には、『ロールケージ宣言書』の作成も承ります。
この制度が必ずしも妥当とは思えませんので、長く続かないことを祈りますが、
当面、この制度に従わざるを得ないと思われます。
申請の手間が面倒という方は、当社に御相談ください。
申請から認定までには、約2カ月掛かりますので、お早めに対処願います。